子どもはみんな干支が好き
「ねえ。先生は何年(なにどし)?」って、よく聞かれます。
「何歳?」って聞かれるよりもずっと多いような気がします。
「何歳?」って聞かれて「えーっと30歳♡(大嘘)」と答えても「ふうん」で終わるか「へー、ママより若いんだ」と至極ごもっともな疑いの目を向けられるか、何れにしても会話は弾みません。
ちなみに「星座」「血液型」は幼稚園児の興味の外にあるようです。
けれどは干支は違います。「先生はキリン年」なんて言ったら「そんな年ないよ。いい?ねーうし、とら、うー、」と教えてくれます。うっかり「先生は○○年よ」と本当の年を答えると「パパと同じ!(ひと回り下かな)」「幼稚園の先生と同じ!(ふた回り下かな)」「おばあちゃんと同じ!(ひと回り上ですかな?いや、まさか同じ年!?)」と会話が弾みます。
年賀状効果で「干支」への関心が更に高まる1月の行動観察の授業・・・
この絵本を使って「お話の記憶・発表」の授業を行います。
神様が動物たちに御殿に来た順に年の大将を任せるという指令を出します。
ネコに嘘の情報を流すネズミ。
喧嘩ばかりするイヌとサルの間に入ってあげるトリ。
勢いあまって御殿の前を行き過ぎてしまうイノシシなど
「あ、だからネコはネズミを追いかけるのね。犬猿の仲!猪突猛進!なるほどなるほど・・・。」と、楽しくてとてもためになる絵本です。
子どもたちは当然興味津々、自分の干支の動物の活躍に大喜びです。絵が「甘く」ないことも子どもたちの想像を掻き立てるようです。
次は干支パズルです。年長クラスは4分割、年中クラスは2分割です。それぞれルールは異なります。
「先生、辰はリュウだよ!これはタツノオトシゴだよ!」(仰る通りです。)
小学校受験考査に干支や星座や血液型が「出題」される可能性は殆どないと思います。けれども子どもたちの興味を引く題材を使ってカリキュラムを組み立てると驚くほど楽しく、前向きに授業に取り組んでくれます。今日のカリキュラムの目当てである「聴きとる力」「発表する力」パズルによる「巧緻性」、みんな大変よくできました。