1分、待てるか
親子面接ではどのようなことがポイントになるのか
ある校長先生に伺ったことがあります。
「子どもが話している時、待てない親が多い。
質問に対して、まるで打ち返すように用意してきた言葉を話すよりも
一生懸命考えて自分の言葉で話す子どもの様子が見たい。
けれども親が待てない。ソワソワする。すると子どもに集中力がなくなる。
待てない親は助け舟を出したり、代わりに答えてしまう。
1分、子どもの答えを待って欲しい。」
なるほど!!
校長先生のお話に、なるほどなるほどと感銘を受けた私は
さっそく親子面接の練習にストップウォッチを持ち込み
子どもの「質問に対して考える時間」を計ってみました。
7秒で長く感じます。
10秒でお父様お母様に緊張が走ります。
15秒でお父様から「子どもが黙ってしまったらどうしたらよいですか」と
質問されます。
1分、それは放送事故並みの地獄に感じる長さだと思います。
1分、待つ。というのは
質問者(学校)と受験生(子ども)の真剣勝負に口出し無用、ということの
象徴なのだと思います。
1つの質問に対して子どもがどのように真剣に取り組むか。
親はどのように子どもを見守るか。
子どもを信じて待てるか、心配ですぐに手を貸してしまうか、
確かに親子の在り方がよく見ることができます。
「質問に対しては、即答が望ましい」という考えは
面接する側の真意を捉え損なっていると言えるでしょう。
親子面接も終盤、試験9日前。
暑かったり寒かったりですが、体調に気を付けてお過ごしください。