説明会は何のために行くのかな
もう何年も前のお話です。
入塾したばかりのBちゃんのお母様に「気になっていらっしゃる○○小学校の説明会が今週末にあります!申し込みも間に合います!良かった!」とお話ししたところ、当のお母様は浮かないお顔。
?どうして?
やっと小学校受験教室をする決心をして、幼児教室に通い始めたのはいいけれど 実際にこんなに早くに小学校様(表現・ママ)に足を運ぶのはものすごくハードルが高い。気後れする。恐ろしい。とのことでした。
うんうん、分かります。
説明会の重要性を説明すると、お母様はよく理解して下さいました。
そしてひとこと。「先生。お受験服を買いに行く時間がないんです。友達に聞いたら『○○小学校は説明会から保護者のジャッジが始まってるから洋服や持ち物には気を付けた方がいいよ』って言われてたんですけどどうしたら良いですか。」
ああ。またか。小学校受験を貶める嘘と噂。○○小学校の先生方が悲しむだろうな・・と辛くなります。
説明会は保護者の皆さんがその小学校のことを深く知るための貴重な機会であり、1回参加したから加点♡などという単純なものではありません。
そして小学校にとって説明会は、学校を深く理解して欲しいと願って開かれる大切な機会です。「あそこに座ってるお母さん、お受験服じゃなくてフツーのスーツだからあとで名前聞いてチェックしてね。減点しなくっちゃ」なんてことが、ありえますか。「あるかもしれないから、念のために気をつけてね~」なんて言葉もよく聞きますけど、ありません。絶対にない!
Bちゃんのお母様はお手持ちの紺のブレザーで説明会に参加にしました。「説明会では校長先生方のお話を聞いたりメモしたり、ものすごく集中してたので自分の服装のことなんて忘れていました。」と笑いながら報告して下さいました。
無責任な噂に惑わされて小学校受験の本質と目的を見失わないで欲しいな、といつも思います。
でも、惑わされる気持ちもよく分かります。嘘や噂は「本当」よりも本当の顔をしていることが多いんですものね。